Yak-3(Як-3) 【Menu】 Yak-3ノルマンディ・ニーメン 個性的な塗装の旧ソ連軍機空戦 Yak-3 原作の塗装を真似たYak-3 Yak(Як)といえば、旧ソ連、ロシアのヤコブレフ設計局が開発した航空機の名前です。一般には第2次世界大戦時のレシプロ戦闘機の名前として知られているのではないでしょうか。 スターリングラード攻防戦で活躍し、「スターリングラードの白ユリ」とよばれた女性撃墜王リディア・リトヴァクの乗機は、Yak-1あるいはYak-1bでした。 Yak-1Mを元に開発されたのが、Yak-3。登場は、史上最大の大戦車戦と言われたクルスク戦に試験投入されて以降のことです。番号こそ3と若いものの、Yak-9より後に登場した機体です。 Wikipediaによれば、軽量、小型で扱いやすく、頑丈でメンテナンスが容易で、「非常に成功したドッグファイト機」としており、ドイツ空軍は「機首の下にオイルクーラーの給気口がないヤコブレフ戦闘機との5000メートル以下の戦闘を避ける」という命令を出していたんだとか。 原作の塗装を真似たYak-3 〈原作にある不具合の修正〉 FlightGearにある機体はYak-3の方であり、軽量・小型好きには放っておけない機体です。 ただし、現在のところ、起動したYak-3は飛行機様の青と黄の積み木細工のようなものにすっかり覆われて表示される不具合があり、そのままではどうにも遊べません。他にも、パイロットが乗っていなかったり、一部プロペラの回転の再現などに不具合があり、修正しました。関心がお有りの方は、ブログをご覧ください。 ノルマンディ・ニーメン キャノピーが青、白、赤のトリコロールに塗られたノルマンディ・ニーメンの機体 第2次大戦中、東部戦線にもフランス人部隊の配置を企図したド・ゴールの提案で、フランス人パイロットらによる飛行隊がソ連に送られました。 この自由フランス空軍第3戦闘飛行隊「ノルマンディ」のフランス人らは、乗機にYakを選び、1943年3月22日の実働以後、欧州での戦争終結までの2年余の間に、273機の敵機を撃墜し、フランスとソ連の数多くの勲章を授与され表彰されました。 そして、ネマン川渡河作戦に参加した功績により、スターリンからネマン(ニーメン)の名称を与えられ、部隊は「ノルマンディ・ニーメン」と呼ばれるようになったものです。 垂直尾翼もトリコロールのノルマンディ・ニーメンの機体 多数の戦果をあげる一方、部隊所属のパイロット95名のうち半数近い42名が命を落としたノルマンディ・ニーメンは、ドイツ降伏後の1945年6月21日、ソ連から敬意を込めて提供された37機の愛機Yak-3ともども帰国し、シャンゼリゼ通りを凱旋飛行したそうです。 ノルマンディ・ニーメンの機体 凱旋飛行するノルマンディ・ニーメンのイメージ 個性的な塗装の旧ソ連軍機 ナチスドイツと戦った自由フランス軍のノルマンディ・ニーメン部隊のYak-3もそうですが、Yak-3をはじめソ連軍の戦闘機や戦車の塗装は個性的ですね。 Yak-3の不具合を修正したのは、こうした塗装を再現したかったのも大きな理由の一つです。 Yak-3 Yak-3 〈Livery〉 フライトシミュレーターであるFlightGearには、同じ航空機の複数の塗装を使い分ける機能が備わっています。メニューバーの当該航空機名の箇所をクリック、次いでドロップダウンメーニューの中の[Select Livery]をクリックして開いたリストから、好みの塗装が選べます。FlightGearでは、これをLivery(複数形Liveries)というのですね。 このLivery、すなわちリストの塗装は、3D モデルに貼り付けるテクスチャ画像を指定するLivery用のxmlファイルに対応しています。したがって、テクスチャ画像をコピーしてあらたな画像を作成し、これを指定するxmlファイルを作りさえすれば、いくつも新たな塗装をリストに追加することができます。 このページに掲載したスクリーンショットの機体の塗装も、こうして作成したものです。なお、迷彩塗装部分は使い回しでみな同一です。よって、実際の塗装を反映していないフェイクです。 方法を詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。なお、目的の機体がSelect Livery機能に未対応の場合のため、機能を追加する方法についてもふれています。 Yak-3 Yak-3 空戦 BF-109Gから逃れるノルマンディーニーメン スクリーンショットの中から、空戦ぽい画像をいくつか載せます。 第2次世界大戦当時の旧ソ連軍航空部隊では、熟練パイロットがペアを組み、彼らの裁量でターゲットを探す「フリーハンター」という戦術がとられていたそうですが、リディア・リトヴァクの最後は、僚機よ何をしていたのだと思わせるものです。リディアは同じくエース・パイロットであったアレクセイ・ソロマチン大尉の僚機を務めていましたが、好意を抱いていた彼が新人の飛行訓練中に殉職してからは、憑かれたように空戦にのめり込むようになったということなので、仕方のないことだったのかもしれませんが。 もとより仮想世界のことですからフェイクに違いないのですが、ロシア人パイロットの乗るとみられるYak-3とこれを救援するノルマンディー・ニーメン機というシツエーションは、まずかったですね。僚機以外の説明が必要になります。 BF-109Gに追われるYak-3 救援! ロッテ戦法じゃあるまいが(笑) 背後を狙うノルマンディー・ニーメンのYak-3 Gallery virt_fly 【Categories】 Special exhibition AircraftSceneryFlightNatural phenomenaVehicleShipWarfare3D objectsMovieHomePlay FlightGearBlog The last update was April 1,2025 Gallery「仮想飛行」(virtual flight) by virt_fly
Yak-3(Як-3)
【Menu】
Yak-3
原作の塗装を真似たYak-3
Yak(Як)といえば、旧ソ連、ロシアのヤコブレフ設計局が開発した航空機の名前です。一般には第2次世界大戦時のレシプロ戦闘機の名前として知られているのではないでしょうか。
スターリングラード攻防戦で活躍し、「スターリングラードの白ユリ」とよばれた女性撃墜王リディア・リトヴァクの乗機は、Yak-1あるいはYak-1bでした。
Yak-1Mを元に開発されたのが、Yak-3。登場は、史上最大の大戦車戦と言われたクルスク戦に試験投入されて以降のことです。番号こそ3と若いものの、Yak-9より後に登場した機体です。
Wikipediaによれば、軽量、小型で扱いやすく、頑丈でメンテナンスが容易で、「非常に成功したドッグファイト機」としており、ドイツ空軍は「機首の下にオイルクーラーの給気口がないヤコブレフ戦闘機との5000メートル以下の戦闘を避ける」という命令を出していたんだとか。
原作の塗装を真似たYak-3
〈原作にある不具合の修正〉
FlightGearにある機体はYak-3の方であり、軽量・小型好きには放っておけない機体です。
ただし、現在のところ、起動したYak-3は飛行機様の青と黄の積み木細工のようなものにすっかり覆われて表示される不具合があり、そのままではどうにも遊べません。他にも、パイロットが乗っていなかったり、一部プロペラの回転の再現などに不具合があり、修正しました。関心がお有りの方は、ブログをご覧ください。
ノルマンディ・ニーメン
キャノピーが青、白、赤のトリコロールに塗られたノルマンディ・ニーメンの機体
第2次大戦中、東部戦線にもフランス人部隊の配置を企図したド・ゴールの提案で、フランス人パイロットらによる飛行隊がソ連に送られました。
この自由フランス空軍第3戦闘飛行隊「ノルマンディ」のフランス人らは、乗機にYakを選び、1943年3月22日の実働以後、欧州での戦争終結までの2年余の間に、273機の敵機を撃墜し、フランスとソ連の数多くの勲章を授与され表彰されました。
そして、ネマン川渡河作戦に参加した功績により、スターリンからネマン(ニーメン)の名称を与えられ、部隊は「ノルマンディ・ニーメン」と呼ばれるようになったものです。
垂直尾翼もトリコロールのノルマンディ・ニーメンの機体
多数の戦果をあげる一方、部隊所属のパイロット95名のうち半数近い42名が命を落としたノルマンディ・ニーメンは、ドイツ降伏後の1945年6月21日、ソ連から敬意を込めて提供された37機の愛機Yak-3ともども帰国し、シャンゼリゼ通りを凱旋飛行したそうです。
個性的な塗装の旧ソ連軍機
ナチスドイツと戦った自由フランス軍のノルマンディ・ニーメン部隊のYak-3もそうですが、Yak-3をはじめソ連軍の戦闘機や戦車の塗装は個性的ですね。
Yak-3の不具合を修正したのは、こうした塗装を再現したかったのも大きな理由の一つです。
〈Livery〉
フライトシミュレーターであるFlightGearには、同じ航空機の複数の塗装を使い分ける機能が備わっています。メニューバーの当該航空機名の箇所をクリック、次いでドロップダウンメーニューの中の[Select Livery]をクリックして開いたリストから、好みの塗装が選べます。FlightGearでは、これをLivery(複数形Liveries)というのですね。
このLivery、すなわちリストの塗装は、3D モデルに貼り付けるテクスチャ画像を指定するLivery用のxmlファイルに対応しています。したがって、テクスチャ画像をコピーしてあらたな画像を作成し、これを指定するxmlファイルを作りさえすれば、いくつも新たな塗装をリストに追加することができます。
このページに掲載したスクリーンショットの機体の塗装も、こうして作成したものです。なお、迷彩塗装部分は使い回しでみな同一です。よって、実際の塗装を反映していないフェイクです。
方法を詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。なお、目的の機体がSelect Livery機能に未対応の場合のため、機能を追加する方法についてもふれています。
空戦
BF-109Gから逃れるノルマンディーニーメン
スクリーンショットの中から、空戦ぽい画像をいくつか載せます。
第2次世界大戦当時の旧ソ連軍航空部隊では、熟練パイロットがペアを組み、彼らの裁量でターゲットを探す「フリーハンター」という戦術がとられていたそうですが、リディア・リトヴァクの最後は、僚機よ何をしていたのだと思わせるものです。リディアは同じくエース・パイロットであったアレクセイ・ソロマチン大尉の僚機を務めていましたが、好意を抱いていた彼が新人の飛行訓練中に殉職してからは、憑かれたように空戦にのめり込むようになったということなので、仕方のないことだったのかもしれませんが。
もとより仮想世界のことですからフェイクに違いないのですが、ロシア人パイロットの乗るとみられるYak-3とこれを救援するノルマンディー・ニーメン機というシツエーションは、まずかったですね。僚機以外の説明が必要になります。
Gallery virt_fly
【Categories】
The last update was April 1,2025
Gallery「仮想飛行」(virtual flight) by virt_fly